伊田繊維の作務衣・甚平 海外へ本格進出
越境ECサイト「wasuian」(英語版)をリリース
~「日本の伝統文化に興味がある層」をターゲットに、海外での売上獲得目指す~■越境ECサイト「和粋庵」英語版 TOP | ■越境ECサイト「和粋庵」ebay ストアページ |
作務衣・甚平を製造販売する伊田繊維株式会社(本社:群馬県桐生市、代表取締役社長:伊田茂)は、世界への販売を行う越境ECサイト「wasuian(英語版) http://j-samue.com/ 」を2017年1月31日にリリースしました。また、同日、eBayとAmazon.com(アメリカ)にも商品の出品をしました。越境ECサイトを活用することで本格的に海外に向けての販売を行います。
1.【ターゲット】 「日本への旅行経験者」や「日本の伝統文化に興味がある層」
従来、当社は国内向けECサイト(http://wasuian.com/)で、日本語による説明文で作務衣や甚平を販売していました。特にPRもせずとも、わずかながら海外からのご注文や問い合わせが今までもあり、外国人旅行客向けの小売店からも当社商品の反応が良かったため、かねてから海外進出にあたり、英語版のECサイトが必要と考えていました。インバウンドをはじめ海外需要については今後の伸びが期待できると考え、「日本への旅行経験者」や「日本の伝統文化に興味がある層」をターゲットに、直接海外での売上獲得を目指していきます。良い製品を今後も作り続けていくためには、遠い将来を見据えると国内市場だけでなく海外市場開拓が不可欠であると考えています。
2.【コンセプト】 「和の文化を丁寧に伝える」
こだわったのは「高級感」と「Made-in-Japan」がひと目で伝わるデザインと丁寧な商品説明です。単なる翻訳ではなくネイティブに自然でわかりやすい表現ができる翻訳家に説明文の翻訳を依頼しました。「作務衣とは?」、「甚平とは?」、「袢天とは?」といったコンテンツも用意し、初めて知る単語、商品に対して海外の方でも理解し易い工夫をしています。商品の販売だけではなく、日本の文化の一端を海外の方に理解してもらい、そして広めていくという役割も意識をしています。
3.【強み】 「国内販売サイトで培ったインターネット販売でのおもてなし方法」
当社は国内向けECサイトでの販売を2009年から始め、8年間で2万件を超える注文と発送をおこなってきました。8年間の試行錯誤で梱包作業や発送作業、同梱のカタログなどに工夫を積み重ねてきており、対面ではないインターネット販売の中でも日本人のきめ細やかなおもてなし精神が伝わるような対応を行っています。また、今までも国内向けECサイトに海外からの注文が少なからずあったためEMSでの海外への発送経験もあり、受注後の発送についても万全の体制を整えました。
(梱包・ラッピングの工夫例)
■土佐和紙を使った高級化粧箱ラッピング | ■四季を描いた和紙の同梱 |
4.【3つのポイント】
①英語版自社サイトとAmazon.com(アメリカ)、ebayにて同日販売開始
今回英語版の自社サイトと、海外大手ショッピングモール(amazon.comとebay)へ同時出店を行いました。大手ショッピングモールに出店することで、その集客力を活かし、自社商品、ブランドの認知度を向上させ、自社英語サイトへ呼び込む計画です。
②中小機構の越境EC補助金を使っての事業
「中小企業越境ECマーケティング支援事業に係る補助金」に昨年10月に採択され、本事業に取り組んできました。海外販売サイト構築、モール出店とリスティング広告にかかる費用の2/3が補助される予定です。小規模事業者の販路拡大のロールモデルとなるべく、当社は市や県、国の補助やサポートを積極的に利用しています。
③ニューヨークの展示会に商品を出品しテストマーケティングを行う
中小機構が、採択事業者向けに、「海外プロモーションイベント」を開催し、当社も出品しています。米国(ニューヨーク)にて展示会を行い、出品商品に関する一般消費者の購買動向を調査する目的です。海外の一般消費者から幅広く、商品に対するリアルな声を収集し、それを基に、商品開発や今後展開される海外越境ECサイトでの訴求方法など、マーケティング活動に活かします。
【展示会名称】100 Japan/日本語名:ワンハンドレッドジャパン
【会場】米国・ニューヨーク:4W 43 Green Venue (4W 43rdStreet, New York, NY 10036)
【期間】米国・ニューヨーク:平成29年2月10日~19日開催の10日間
5.【越境ECを始めた理由】と【今後の目標】
国内の“呉服市場”は縮小傾向であり、呉服の中の脇役としての「作務衣・甚平」ではなく、日本の伝統の「和のくつろぎ着」と商品を再定義し、現在は一般のファッション市場の開拓を行っています。その日本の「和のくつろぎ」を提案していく企業として、“作務衣・甚平”の国内市場の需要掘り起こしはもちろんですが、かねてから世界へ向けても日本の「くつろぎ着」の代表として商品の販売と文化の啓蒙に取り組んでいかなければと考えていました。
今回の越境ECサイトの作成により、海外販路が低コストでスタートできました。今後はプロモーション活動に力を入れ、実際の受注や応対、販売方法の改善を行っていきます。越境ECによる海外進出を足がかりに、海外のお客様の趣味・嗜好を学び、商品開発にも活かしていく所存です。
伊田繊維は、今後も日本の作務衣や甚平を中心とした和のくつろぎ着の魅力を、日本国内はもちろんのこと海外へも積極的に発信し、伝統産業の継承と時代に即した和のくつろぎを提供していきます。
<本件に関するお問合せ先>
伊田繊維株式会社 広報担当:伊田将晴 e-mail:masaharu-ida@wasuian.com
TEL:0277-44-9084 FAX:0277-44-9087
■ 伊田繊維株式会社 会社概要
○ 設立:昭和38年 ○資本金 2,000万円 ○所在地:群馬県桐生市境野町6-429-1
○ 事業内容:作務衣、甚平、和装小物などの製造・販売
○ 会社URL:https://idaseni.com/ 商品販売サイト和粋庵 :http://wasuian.com/